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世界が注目★老舗の「博多料亭 稚加榮」でおもてなしするホールスタッフ(仲居)

思いを馳せるのはお客様にだけではない。稚加榮の伝統と格式。歴史を紡いできたのは、お姉さん方の思いやりでした。

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福岡で「稚加榮」を知らない人を探す方が難しいのではないかと思う。
福岡市大名地区。新規参入が相次ぎ、年々様相が変わる福岡市の中心部において、昭和36年の創業以来、伝統と絆をつなぎ続けている場所が「博多料亭 稚加榮」だ。
ガイド本にも多く掲載されるこの由緒正しいお店の特徴は、何と言っても大広間。誰もが目を見張る巨大な生け簀と旬の鮮魚を職人が華麗にさばくカウンター。それらをぐるりと囲むようにして配置された客席は連日満員。ゆっくりくつろげるお座敷や別館には結婚式場も備え、常時20名ほどの仲居さんがお客様のために心を尽くしています。

着物を受け継ぐこと。想いを受け継ぐこと。

稚加榮で働く仲居さんの恰好は2つ。新人さんが着用する二部式のピンク色をした簡易着物と、個人で所有をしているいわゆる、お着物。着物の袂をクリップで帯にはさみ、軽やかに配膳をする姿は、まるで色とりどりの蝶が舞っているかのよう。

「個人で所有していると言っても、お姉さん方から譲ってもらったんですよ。」
柔らかい口調で語ってくれたのは、仲居を取りまとめる現場の長“サブマネージャー”の星野さん。入社したのは25年前の31歳の頃。笑った時の目じりの皺がなんともチャーミングなベテランさんだ。

「お給料が魅力的だったので応募を。そのときは何とも思わなかったけど、面接のときに門構えを見て、ちょっと腰が引けちゃいました」と口元をそっと抑える指先。
なんとも上品な所作。着物での立ち振る舞いはどうやって身に付けたものなのでしょうか。

「立ち振る舞いは教えてもらったというより、お姉さん方の見よう見まねで。あとは自然と身につきました。着物は最初は借りてね、だいたい1週間くらいで着付けも覚えましたよ。癖になったのか、家でも食事を出すときについ袂を抑えようとしてしまいます。洋装なので、袂はないんですけどね。今ではちょっとした外出でも着物を着て出かけるようになりました。着物の方が落ち着くんです。」

普段から…?そんなに何着も着物をお持ちでいらっしゃるんですか?
「お姉さん方に譲っていただいて、今では20着ほど。新しい着物を買ったからとか、年齢と柄が合わなくなってきたからとか。様々な理由から、着物を代々後輩にたくす。…稚加榮にはそういった文化があるんですねぇ。」
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今度はね、私の番だと思っているんですよ。
恩返しです。

星野さんがいたずらっぽく笑いました。

「入社したての時に、24年前ですかね?婚礼に参列されるお客様に間違った時間を伝えてしまって。私はすごく落ち込んだんですけど、お姉さんが『しかたなかったよ』って励ましてくれたんです。もちろん何がダメだったのかも一緒に考えてくれました。ありがたかったですね。飲食店って現場が忙しいでしょう?ずっと新人の横で教育できるわけでもないし。でもね、だれかが必ず見てくれているんですよね、稚加榮の場合。全員で後輩を育てる風潮があるというか。そうそうお手洗いの案内!それまで私はお客様に口頭で『右行って、まっすぐ行って』と口頭だけで伝えていたんですけど、ある日お姉さんが『こちらですよ』とお手洗いまでお連れになっているのを見て衝撃を受けました。お客様を気遣うということはこういうことかと。先輩方の背中を見て、日本のおもてなしの精神や仲間への心配りなどを学んだように思います。」

自然と伝わるじゃないですか?そういうのって。

頬をゆるめられた彼女に続き、
星野さんから教育を受けている19歳の二人にもお話をうかがいました。
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利益はお客様に、次に従業員に返すもの。

的場さんが入社を決めたのは、海外への憧れから。
逆説的に日本の文化をもっと知りたいと感じたことがきっかけだそう。

「アルバイトが決まった時は両親も友人も驚いてましたし、賛成もしてくれました。お茶の入れ方や上座・下座などの日本独自のマナーもそれまで知らなくて。マニュアルがないので、本当に一から丁寧に教えてもらっています。最初はランチの配膳から、次にタイミングを見ながらの後づくりの提供。できるようになったら後づくりのご案内と徐々にステップアップさせてもらっています。それに常連のお客様も多く、『新人さん?がんばってね』と声をかけていただいたり、お客様から教えていただくこともあるんです。」

「怒られたことですか?一度もありません。」

お姉さん方もお客様も可愛がってくださってくださる“いい職場だな”、と思った的場さんは、当時アルバイト先を探していた友人の荒川さんを誘うことにします。
荒川さんは従業員食堂の写真を見せられて、働くことを即決。
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自慢のその食堂は、野菜を中心に10品ほどのメニューが並ぶバイキング形式。
板前さんが腕を振るった料理を一食200円で楽しむことができるとあり、昼ごはんも夜ご飯もここで済ませる人もいるんだとか。さらには家でも健康的で美味しい食事をという思いから、お持ち帰り用の惣菜パックも常備するなど従業員への“想い”が詰まっている。
その他にも、おひねりを加えた豆まきイベントや原鶴温泉の招待など従業員を楽しませる心遣いがあると聞いて驚いた。
「お客様に向けるのと同じように、従業員にも心を砕く」という創業者の思いを体現し続けているのだ。

ちなみに二人のオススメメニューは親子丼とソフトクリーム。
実家暮らしでありながら、食事をして帰るのが彼女たちのルーティンです。
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「食事が一番の楽しみなんです」
そういえば、入社6年目の橋口さんも言われていました。

子育てが落ち着いてから初めてのアルバイト先に選んだ稚加榮。今もなお社員として働き続けている理由が、それだと。
「もちろんそれだけじゃありませんよ。お客様との交流も楽しみです。福岡の名所や食事の話など何気ない会話をすることもあります。海外のお客様も多いので、日本を代表するお店で働いているんだなぁと実感します。」
キラキラ瞳を輝かせた彼女は、誇らしいですか?の質問に恥ずかしそうに「えぇ」と一言。
それだけで、彼女の稚加榮への愛が伝わってきました。
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お客様に従業員に、すべてのひとに愛される稚加榮というお店。

今回インタビューをさせていただいた、みなさん、本当に良い方たちでした。お忙しい時間にもかかわらず、こうでもない、ああでもないと一生懸命語ってくださった、紹介しきれないほどたくさんのエピソードの数々。
すべてに共通していたことは、<関わる人すべてに心を馳せるという姿勢><稚加榮への誇り・愛>。
稚加榮が福岡を代表する料亭であり続けるゆえんが、少しわかった気がしました。

最後に星野さんがおっしゃられていたことが印象的だったので、紹介します。

22年前の新社長就任の挨拶のこと。
忘れもしません。大広間に従業員全員が集められたんです。
「兄さん、姉さんはもっと喧嘩してください。稚加榮を自分のお店だと思ってください。」と言われたんですね。

もっと遠慮なく意見を交わし合っていこう、もっといいものを提供しようという社長の思いを受けて、星野さんはハッとしたのだ。

「本当にそうだな、と思って。それからは、サービスの仕方も変わりました。その時の様子をいまも鮮明に覚えています。」

背筋をピンと伸ばした彼女を見て、
想いは、伝統は、この先もこうして受け継がれていくのだと確信しました。
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取材 :
Keiko
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募集情報

募集職種 「博多料亭 稚加榮」でおもてなしするホール(仲居)
雇用形態 正社員 アルバイト
仕事内容 日本国内外からお見えになるお客様に
最上のおもてなしをお願いします。
マニュアルは特にありません。
その時々で臨機応変に、
一班4名×4組で仕事を廻します。

具体的には…
<ランチ>
■1日500食限定のランチはほぼ毎日売り切れになります。
列をなしてお待ちになっているお客様もいらっしゃいますので、
ご案内・お食事の提供・片付け、
すべてにおいて素早さと丁寧さが求められます。
■海外のお客様の場合、言葉が通じないこともありますので
より一層お客様の様子をうかがうことが必要です。
たとえば、アクションが大きいお客様の後ろを通る時は
大きめの声でお声がけをしてぶつからないようにするなど
異文化交流ならではの気遣いをお願いします。

<ディナー、その他>
■会食や接待、婚礼などかしこまったシーンで
ご利用になるお客様も多くいらっしゃいます。
■お酒やお食事の進み具合などをみながら、
お客様のちょうどいいタイミングで料理を提供します。
■地元の話、食事の話などお客様と会話するケースも多くあります。
>>「●●さんに担当してほしい」と予約の際にご指名いただくことも。
給与 社員:月給18万円〜20万円+交通費(1万5000円まで)
アルバイト:ランチ/時給1000円、ディナー/時給1200円
勤務地 福岡市中央区大名2-2-17
勤務時間 社員:10:00〜22:00、16:00〜22:00(2交代)
アルバイト:ランチ/10:00〜14:00、ディナー/18:00〜22:00
休日・休暇 社員:月5日(シフト制)
アルバイト:週3日〜勤務OK

<長期休暇あり>
*お盆…8/12〜8/16を含む5日間
*年末年始…12/30〜1/4の6日間
福利厚生 食事補助(従業員食堂が200円)
交通費規定支給
社会保険完備
制服貸与(選べる和装)

原鶴温泉での慰労(個人負担あり)
節分の豆まきイベント(おひねりあり)など
応募資格 日本のおもてなしの精神を学びたい方
謙虚さと感謝の心をお持ちの方
<年齢不問>10〜70代までが活躍中!
マネージャー・サブリーダーなど
キャリアアップの仕組みもあります。
応募方法 お気軽にお問い合わせください
選考プロセス 老舗料亭だからと気を張らずに
まずはざっくばらんにお話ししましょう。

会社情報

会社・団体名 株式会社稚加榮
事業内容

料亭(料理店)の経営
明太子の製造

設立年月日 1966年06月24日
資本金 1000万円
代表者 田原 玉康
従業員数 300名

連絡先

住所 〒 810−0041
福岡市中央区大名二丁目二番十七号
電話番号 092-741-6985
担当者 田原
Eメール laticauda@chikae.co.jp
ウェブサイトURL http://chikae.co.jp